この記事で分かること
- Pythonのformat関数の役割が分かる
- format関数を使わないときと使う時のメリット・デメリットが分かる
Pythonのprint文でformatを使う方法概要
「format」関数は、書式を整える役割の関数で、表示したい変数を同じ書き方で統一できる役割があります。
この記事では、「format」関数を使って、プログラム中の変数をprint文で表示する手順を説明します。説明の順番としては、まずは、「format」関数を使わない例を説明して、使わない場合のデメリットを説明します。その後、同様の実行結果になる、「format」関数を使った場合のメリットを説明します。これによって、 「format」関数の使い方が理解することができます。
Pythonのprint文でformatを使う前提環境
Pythonの「format」関数を使って変数を表示する手順の前提環境は、下の記事で説明している私の環境と同じ環境で確認しています。
また、レンタルサーバなどのLinuxサーバを使っている場合は、下の記事でプログラミングする環境の作り方を説明しています。
もし、まだプログラムする環境ができていない方は、先にこちらの記事を読んで、プログラミングできる環境をつくることをおすすめします。
Pythonのprint文でformatを使うサンプルプログラム
ここでは、 「format」関数の使い方が分かるサンプルプログラムを説明します。説明の順番としては、まずは、「format」関数を使わない例を説明して、その後、同様の実行結果になる、format関数を使った例を説明します。
「format」関数の使い方は、次のような順番で説明します。
- format関数を使わない場合のサンプルプログラム
- format関数を使った場合のサンプルプログラム
1.format関数を使わない場合のサンプルプログラム
まず初めに、「format」関数を使わないサンプルプログラムを書いてみます。
format関数を使わない場合のサンプルプログラムの作成
整数の変数num(値は5)を表示するプログラムを考えます。初めは、numをstr()を文字列に変換し、直接表示するサンプルプログラムを書いてみました。
if __name__ == '__main__':
num = 5
print(str(num)+" is displayed on the screen.")
- 変数「num」を5に初期化する
- 「(変数num)is displayed on the screen.」という文字列を表示する
format関数を使わない場合の実行結果
実行結果は下記のようになりました。変数numの値5が表示されています。
$ python test.py
5 is displayed on the screen.
2.format関数を使った場合のサンプルプログラム
次に、「format」関数を使ったサンプルプログラムの作成してみます。
format関数を使った場合のサンプルプログラムの作成
先ほどと同様に、整数の変数num(値は5)を表示するプログラムを作成しますが、変数numの表示に「format」関数を使います。
if __name__ == '__main__':
num = 5
print("{} is displayed on the screen.".format(num))
- 変数「num」を5に初期化する
- 「(変数num)is displayed on the screen.」という文字列を表示する
「format」関数を使用するメリットは、前のサンプルプログラムでは、print文で表示する変数が整数であれば、整数を文字列に変換する為にstr()を使用しなければなりませんでした。「format」関数はもともと、書式を整える役割の関数なので、表示したい変数が何であろうと同じ書き方で統一できます。
また、どのような形式で表示したいかという設定を、この「format」関数に渡す引数で設定できるので、表示形式を統一する場合にも有効です。{}は、置換フィールドと呼ばれ、「format」関数メソッドの引数に置き換えられます。「format」関数の返り値は書式化された文字列strになるので、str()で変換しなくても済みます。理由は「format」関数が、文字列メソッドのstr.format()を使用していることになるからです。
format関数を使った場合の実行結果
実行結果は下記ようになりました。前回と同様にnumの値5が表示されていることが分かります。
$ python test.py
5 is displayed on the screen.